【変哲塾モンゴルスタディツアー報告】②3日目〜最終日
3日目は、遊牧民式の朝食からスタート。
美味しいパンに、ジャムや”ウルム”という家畜の乳を煮詰めてできた上澄みを集めたものをつけていただきました。
このウルム、なんて表現したらいいかわからないけど、とにかくうまい。
濃厚で柔らかいバターと生クリームの中間みたいなやつ。
多分栄養もたっぷり。
朝から元気になれる。
朝食では、”地面のりんご”と呼ばれてる果物も出してくれました。
これは初めて見たけど、さっぱりと後を引かない甘さでとても美味しい。
帰国後に調べてみたら、多分「食用ほおずき」っぽい。
モンゴルでは今、果物や野菜の栽培が盛んになりつつあるらしい。
JICA協力隊だった約10年前は、野菜栽培をしている人は少なかった。
お世話になった家の男性も果物が好きとのこと。
「男は野菜なんて食わねー」というセリフを何度も聞いたのに、たった10年で隔世の感がありますね。
当時から続いているウランバートルの建設ラッシュ、石炭規制、そして食生活の変化。
今回の旅では、様々なモンゴルの変化とそのスピードを感じることができました。
朝食後は、馬に乗ってお散歩。
昨日水を汲んだ湧水から流れている川へ。
とても美味しかったので”地面のりんご”をポケットに詰めて出発。
馬に乗りながら食べると心地よい。
水分補給にもなるし。
草原にいると時間の感覚が緩くなるのですが、2,3時間くらい乗ったのかな。
走らなくても、だだっ広い草原をぽくぽく歩いてるだけでも気持ちいい。
泊めてもらってる家族の娘さんが結婚するということで、この日は両家のご挨拶がありました。
当事者以外の親戚が集まって、婚姻の儀式と親睦会みたいなものらしい。
2年間モンゴルに住んでいても見た事のない場面。
非常に幸運でした。
馬に乗ってる間に、儀式的なものは全て終わったという事で、懇親会に参加させてもらいました。
文字通り飲めや歌えや。
モンゴルの人は歌が大好きで、両家がそれぞれ歌を披露。
お相手のお兄さんはモンゴルで有名な歌手らしく、お父さんもいい喉をしていました。
日本人も歌えという事でしたが、人前で歌うことにトラウマのある中村は学生に押し付けて知らんぷり。
学生が歌ってくれたので助かった(笑)
しかし、いつまで経っても果てそうにないので、頃合いを見て外へ出る。
後で聞いたところによると、こちら側のお父さんが娘をやりたくなさすぎて、延々と時間を引き延ばしていたみたい。
午後にまた馬に乗って帰ってきても歌合戦が続いていました。
午後の乗馬では、近くの遊牧民の子がガイドを買って出てくれました。
8年生って言ってたから14歳くらいかな。
夜は前日に馬で行こうとしていた湖までドライブ。
あたりは薄暗くて幻想的な雰囲気でした。
あっという間の2日間。
翌日が早いので、ゲルに帰って就寝。
ゲルで寝ると、なぜだかとても深くぐっすり眠れる。
1日中、体を動かしていたからというだけではなさそう。
4日目は朝5時に出発してチンギスハーン国際空港へ。
この空港はJICAの援助で2021年に開港したばかり。
ここから仁川空港を経由して関空へ。
仁川で4日ぶりに浴びるシャワーが気持ちよかった。
モンゴルに行って、本当に生き返った心地がします。
2年間しか住んでなかったし、色々あったけど、”帰ってきた”って感じ。
草原はいい。広い。モンゴルの人たちの心も広い。
ただ、やっぱもっと長く行きたかったな。
「弾丸ツアー」って言われたし。
来年はもっと長く行けるといいな。
旅先で感じたあれこれは、またブログに書いていこうと思います。
予定は未定ですが。